現在の所属は東京山谷地区で生活困窮者支援などの活動をしているNPO法人・友愛会。前職は精神科クリニックの薬物・アルコール・ギャンブルなど依存症デイナイトケア・スタッフでした。私自身が薬物・アルコール依存症当事者でもあります。

テキ屋、バーテン、米軍基地、ライブハウス、清掃業、派遣工員、知的障害児支援などの職業を転々としてきましたが、無資格・未経験で医療機関の面接を受けたところ、なぜか採用され、依存症担当となり、自分も薬物とアルコールを断つ決心をしたという次第です。諸先輩方や同じ依存症である仲間から多くを学びながら、依存症者と自分自身の回復に取り組んでまいりました。

2009年から友愛会で生活相談員として働いています。本業の傍ら、数年前まで更生保護施設で依存症教育プログラム講師なども担当させていただいていました。

治療、更生保護、生活支援では、制度も取り組み方も異なりますが、依存症者、出所者、施設入居者や路上生活者など利用者にとっての生活の場において人生の一場面に立ち会い、時間を共有するという点で通じるところがあるように思えます。

Y-ARANにおきましても単に利用者と援助者、支援する側とされる側という立場にとどまらず、集う人々が互いの回復と出会いを喜び、個人が変わることにより社会をも変えていく場を提供していきたいと思います。