理事長あいさつ

この小さな船 Y-ARAN 号

城間勇 

皆で作ってきた「Y-ARAN」号という小さな船が大海原に漕ぎ出しました。乗組員は依存症から回復した本人、家族、そして支援者などのボランティアたち。ミッションはアルコール、ギャンブル、薬物、食べ物、買い物、性……、またこれら依存症と合併した心の病などで苦しみ、おぼれかけている本人と家族に救命具を投げて救い出し、治療や回復施設、自助グループにつなげることです。


救命具を必要としている本人や家族の数はこの横浜だけでおそらく数十万人に上るでしょう。とても深刻な事態なのです。でも私たちは悲観していません。私も含め、私たちの中にはかつてはおぼれかけ、中には死の直前まで行った人もいます。けれども、助けを求めたときから回復が始まったという共通の経験があるからです。

この小さな船から投げ出す救命具が苦しんでいる仲間たちの近くに届きますように!

そして、横浜が依存症から回復しやすいまちになりますように!

2021年5月14日