リカバリー・パレード「回復の祭典」2022 in 神奈川を終えて
リカバリー・パレード「回復の祭典」2022 in 神奈川 実行委員長
城間勇
会場の象の鼻パーク・開港の丘は、海に面したコンクリート道路部分と、芝生が植えられたなだらかな斜面の部分から成り、各所に石造りの長椅子も設置された、今回のイベントにふさわしいセッティングでした。
実行委員(当日実行委員も含む)の皆さんの早朝からの働きによって、午前10時過ぎから会場に各種の道具類が搬入され、周辺に自立式のぼり旗数本、音響機器類、長椅子が設置され、シンプルな舞台もできました。のぼりなど多くの道具類を倉庫に保管してくれていた横浜ダルクさんに感謝申し上げます。
定刻の午後1時開会。高橋久美子さんとナラン直子さんが進行役を務めました。プログラムは、楽器演奏とコーラス(東京リカバリーパレードコーラス隊)、回復者や回復の友人たちのスピーチ(計9人)、琉球太鼓の演舞(エイサー。館山ダルク+千葉ダルク合同)。医療専門家の北里大学の朝倉崇文先生もスピーチをしてくださいました。
15時過ぎからは、エキストラセッションを開始。“平成のKOキング”坂本博之さんのボクシングセッション、回復の友人のスピーチ、クレプトマニアの仲間による毎週土曜日のミーティング会場の案内など。ボクシングセッションには親子で飛び入り参加もあり、大盛り上がりでした。
さわやかな晩秋の公園を訪れた大勢の市民が足を止めて聴き入る姿があちこちで見受けられ、参加数は最多時、目測で約250人になりました。
会場には各種の資料コーナーを用意し、参加者に配布しました。
総じて、天候良し、プログラム内容良し、アピール度良しの三拍子揃ったイベントだったと思います。今回は街頭パレードは実施せず、通りすがりの人も気軽にのぞけるような催しをめざしたのですが、これが予想以上に多くの人を引き付け、「顔と声で回復を証言する」というリカバリーパレードの目的を一定程度実現できたと考えております。